2022-02-01|閱讀時間 ‧ 約 2 分鐘

「ゆとり世代」

    「ゆとり世代」という言葉は、決していいイメージの言葉として使われてはいません。
    その範囲については諸説ありますが、日本では一般的に1987年4月2日から2004年4月1日生まれの人が、いわゆる「ゆとり世代」と呼ばれています。
    1960~70年代における過度の詰め込み教育、加熱する受験戦争の反省を経て「ゆとり教育」がはじまったわけですが、国際学力調査 (PISA) の2003年の調査で日本の順位が急落したことをきっかけに、その後日本政府は「脱ゆとり教育」へと舵を切りました。それが功を奏 してか、2012年の調査では、順位もかなり回復しています。
    もともとゆとり教育は、学校の教員も生徒もゆとりある生活を送れるようにとの考えからはじまったものですが、内容が簡単になり、 授業日数、 授業時間が減ったわけですから、学力の低下は当然の結果と言えるでしょう。
    しかし、その結果(けっか)を招(まね)いた責任(せきにん)は、ゆとり世代(せだい)にあるわけではなく、すべて日本政府にあるはずです。その意味でも、この世代の人たちが何かにつけて世間(せけん)から揶揄(やゆ)されている現状(げんじょう)は、気(き)の毒(どく)でなりません。現在(げんざい)、社会(しゃかい)には、ゆとり教育(きょういく)は失敗(しっぱい)であったという空気(くうき)が漂(ただよ)っていますが、個人的には、そう結論(けつろん)づけるのはまだ早いと思っています。ゆとり世代の人たちが、社会の中心となって活動し、そしてその結果どのような社会を構築(こうちく)していくのか、それを見てから判断(はんだん)すべきではないでしょうか。
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