【第2段】
今も日本各地(かくち)には、「夕焼(ゆうや)けの次の日は晴れ」とか 「山の雪がどこまでとけたら農作業(のうさぎょう)を始(はじ)める」といった言(い)い伝(つた)えが残(のこ)る。もちろん、当(あ)てにならないこと も多いが、長い時間をかけて人間が自然から学(まな)んできた経験(けいけん)と知恵(ちえ)を集(あつ)めた教(おし)えである。また、時には、秋の収穫を神にいのり、「あした天気にしておくれ」とてるてるぼうずを作ったりもした。
夕焼け【名詞】
晚霞,火燒雲。(日没のころ、西の空が赤く見える現象。)
燃えるような夕焼け。
通紅的火燒雲。
西の空が夕焼けで赤くなった。
西邊天空被晚霞映紅。
当てになる
[当てになる]是[当てにならない]的原形形式
[あてになる]【慣用表現】靠得住,可以信頼。
当てにならない夫。
靠不住的丈夫。
当て
[名]
①目的,目標。
当てのない旅。沒有目的地的旅行。
当てもなくさまよう。信歩流浪。
②期待,指望;依賴,依靠。(たより)
友人(ゆうじん)の援助(えんじょ)を当(あ)てにする。指望朋友的援助。
当てがはずれる。期待落空。
成功(せいこう)の当(あ)てがない。沒有成功的希望。
事件解決(じけんかいけつ)の当(あ)てがまだない。
還沒有解決事件的指望〔線索〕。
君を当てにするよ。指望你啦;全靠你啦。
しておくれ
「しておくれ」は江戸時代のおかみさんのセリフのような感じですが、ネットで見ると和歌山弁でこういう言い方をするようです。
「まあ、聞いておくれよ」=「まあ、聞いてくださいよ」
「ちょいと、来ておくれ」=「ちょっと、来てくれ」
言い伝え
【名】傳说。(昔から口づてに伝えられてきた事柄。口碑。伝説・ことわざなど。ことづて。伝言。)
地方に残っている言い伝えを集める。
搜集地方上遺留下來的傳說。
【第3段】
初めて天気予報が出されたのは、日本では1884年のことで、初めの間は、簡単な予報であった。しかし、 コンピュータが使われ始めるとともに、気象観測の技術が大きく進歩し、予報は正確になり、今では、毎日の生活になくてはならない情報になっている。インターネットを利用すれば、数時間後、数日後の天気を知ることができる。農作業の時期や旅行の日取りどころか、これから外出するのに何を着ていくか、かさを携帯するのかまで予報を参考にして決める時代になった。
◎[N3文法]~と共に(~とともに)
[接続]N/V+ とともに
①表示與其共同、一起之意,有「伴隨、隨著」的意思。
②表示前項與後項內容幾乎同時發展,或是前項動作發生之後連帶引起後項內容。書面語。「和~一起、隨著、與~同時」。
何らかの変化と同時に、他のことも徐々に変化することを表す用法、名詞に接続する時は、変化を含む動作性の名詞である必要があります。
日本は少子高齢化とともに本格的な人口減少社会を迎えている。
随着日本少子老龄化,正式迎来了人口下降的社会。
夫とともに幸せな日々を過ごしています。
每天都和老公過幸福的日子。
スマホの普及とともに、パソコンを使う人は減ってきました。
隨著智慧型手機的普及,使用電腦的人減少了。
自然と共に生きていきたい。
想跟自然共存。
年を取るとともに記憶力が衰えてきました。
隨著年紀增長記憶力也衰退了。
◎[N2文法]~どころか
不但(不)…反而 (相反)
別説・・・就連・・・也…
豈止・・・也 (都) ...
哪談得上・・・簡直・・・
[接続]動詞辞書形/名詞 + どころか
「事実はAの正反対でB」 「程度はA以上でB」
前項是共識或預想, 而後項為預料之外。強調與預期不同,甚至更超過。
① わたしは彼女にいろいろ親切にしたつもりなんですが、感謝されるどころか、うらまれました。
我以為對地親切了,可別説是感謝我了,反而記恨於我。
② いそがしくて、休みをとるどころか、食事をする時間もない。
因為忙,別是休息了,連吃飯的時間都沒有。
③医者には2、3日で治ると言われたが、よくなるどころか、ますます悪くなってきた。
醫生説兩三天就好了,結果哪裡有好轉,反而更加惡化了。
【第4段】
ところが、そうした人間の努力にもかかわらず、今、世界中で異常気象が続いている。季節外れの台風が洪水を引き起こし、かけがえのない命をうばう。自然 の法則を無視して、山や海の姿を変え、水や空気をよごし続けてきた結果である。今ある予報の技術では手におえなくなり、あわてて「これまでに経験したことの「ないような」などと言っている。異常気象は、 自然を観察し、その法則にしたがって生きてきた人間に、「今のあり方を一度見直してみろ」という自然の声なのかもしれない。
外(はず)れる
①不中;不準;落空。(目標に当たらない。)
予想が外れる。出乎預料。
当てが外れた。落了空。
買った宝くじは外れた。買的彩票一個也沒中。
天気予報は外れることもある。
天氣預報有時也不準。
②不合;違反。(道理に背く。)
規則に外れる。違反規則。
道に外れたことをした。做的事不合常理。
ところが 【接続】
然而,可是,不過。(予想や期待に反したことを述べ始めようとするときに用いる語)
新聞(しんぶん)はかるく扱(あつか)っていたようだ。ところが、これは大事件(だいじけん)なんだ。
報紙似乎没有作為重要問題登載。不過,這是一件大事。
うまくいくだろうと思った。ところが、失敗(しっぱい)した。
認為會進行得很順利,可是失敗了。
ところがたいへんなことになった。
可是,没想到事情不好收拾了。
【N2文法】~にもかかわらず
[接続]
名詞+(である)
な形容詞+(である)
い形容詞普通形
動詞普通形
[意味] 雖然…但是… 儘管…卻…
[解説] 逆接の文型です。後件には既に発生した予想外の事態が述べられます。
彼(かれ)は勤務時間(きんむじかん)にもかかわらず漫画(まんが)を読(よ)んでいる。
雖然是在工作時間,但是他一直在看漫画。
雨(あめ)にもかかわらず来(き)ていただいた皆(みな)さんに感謝申(かんしゃもう)し上(あ)げます。
感謝大家冒雨前來。
掛(か)け替(が)えのない [慣用表現]
無法代替。(かわりになるものがない)
かけがえのない人を失った。失去了至親。
汚(よご)す 【他動詞】
ます形 汚します て形 汚して
①弄髒,汙染。(汚れた状態にする。)
黒(くろ)く汚(よご)された空(そら)。汙染成黑色的天空。
幼児(ようじ)の純真(じゅんしん)な心(こころ)を汚(よご)す。汙染了幼兒的純潔的心靈。
②玷辱,損傷,敗壊。
学校(がっこう)の名(な)を汚(よご)さないようにがんばる。
為了不玷辱學校的名聲而奮鬥。
国家(こっか)の体面(たいめん)を汚(よご)す。有損國家體面。
手(て)に負(お)えない 【慣用表現】
處理不了,解決不了,力不能及。(自分の力では扱いきれない)
【例文】
手(て)に負(お)えないいたずらっ子(こ)。管不了的調皮鬼。
慌(あわ)てる 【自動詞】驚慌,著慌,慌張。
慌てて~ 【慣用表現】 匆忙,急忙…
【例文】
地震(じしん)のときはあわててはいけない。
地震的時候不要驚慌。
あわてないで、落ち着(つ)いて考(かんが)えなさい。
別著慌,平心靜氣地想。
汽車(きしゃ)におくれそうになったので、あわててかけ出した。
因為要趕不上火車了,就急忙跑起來了。
あわてて家(いえ)を出(で)たので,財布(さいふ)を忘(わす)れてきた。
因為匆匆忙忙地從家裡出來,把錢包忘帶了。