希葡破產,中俄搶進
【Comment】
國家如何破產?兩年前我們在冰島破產時問過這問題。
答案當然是質押典當國土或權利。IMF等對財政困難國家開出「民營化」藥方——質押典當國產,等於是「肥肉大拍賣」。
中國以5億歐元爭取雅典國際機場20年營運權,以34億歐元搶進雅典外港Piraeus
35年營運權,更已經買下Piraeus附近的集貨中心。現在想買Piraeus港35%的股份。
一如在1997年柯林頓總統時期透過和記黃埔取得巴拿馬運河兩端港口 Colon 與 Balboa[1],中國買Piraeus港,當然意在監控黑海。
除此之外,中國以5億9200萬歐元搶進葡萄牙電力公司REN。葡萄牙是歐亞大陸與美洲大陸、非洲大陸的交界,具有地緣政治的象徵性意義。另外則是塞浦路斯,不僅土耳其連俄羅斯也覬覦其外海的原油與天然氣,而除希、土、塞以外,連以色列也宣稱此地為其經濟海域。作為免稅天堂的塞浦路斯,據說有一成人口是俄羅斯人。假使希臘脫離歐元區,將會投入俄羅斯或以色列的懷抱。所以,德國或北約都不能放棄。
真複雜!
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「欧州の入り口」ギリシャ、忍び寄る中国の影◎豊島逸夫 / 日經(2012.06.05)
http://www.nikkei.com/money/gold/toshimagold.aspx?g=DGXNASFK0500E_05062012000000
アテネで市民と直接対話すると、まず中国人かと問われる。筆者が日本人と分かると警戒心を解く。
「中国は我が国の港を買っているのよ」との一言がきっかけで調べてみると、中国の国営海運会社コスコ(中国遠洋運輸公司)がアテネ首都圏の外港都市ピレウスのコンテナ港運権益を35年契約、34億ユーロの対価で購入している。さらに、ピレウス港近郊の陸運への積みかえ施設と梱包センターも既に買収。ピレウス港湾運営会社の株式23%取得の意向も示している。クレタ島の港にも食指を動かし、ギリシャ第二の都市テッサロニキでは、コンテナ・ターミナル入札に参加したところで市民の反対運動に遭っているという。
加えて、中国資本は、アテネ国際空港の20年契約の権益(2026~46年)に関して5億ユーロの対価でギリシャ政府と獲得交渉を進めている。
アジアから見れば「欧州の入り口」ともいえるギリシャのインフラを「どさくさに紛れ買い占めている」(某市民の言葉)と見られるので、中国人への警戒感も強まるわけだ。
当の中国側は昨年、温家宝首相がギリシャ訪問の際には「困難な状況にある良き友人を助けに来ました」と述べたが、現地の新聞の見出しは「中国来襲」と書きたてた。
実は、リスボンを訪問したときも、中国人と間違われ警戒された。ポルトガル政府が中国の国有電力配送会社の国家電網公司とオマーン・オイルに対し、電力会社RENを5億9200万ユーロで売却することで合意していたのだ。
ポルトガルはユーラシア大陸最西端のロカ岬に象徴されるごとく、地政学的に欧州とアメリカ大陸・北アフリカを結ぶ重要な拠点にある。政府に長期戦略があれば、リスボン空港を一大ハブ空港に出来たであろうに、とも感じたが、中国は既にしたたかに動いていたのだ。
そもそも、ギリシャもポルトガルもEU・IMFからの救済の条件として「民営化」を進めているが、その実態は「おいしい案件」にのみ買い手がつくという状況だ。
そして、ロシア。
そもそも、ギリシャはギリシャ正教、ロシアはロシア正教と宗教的に「身内」関係にあるが、2国に挟まれたトルコとは犬猿の仲が続く。またキプロス島は、ギリシャ系とトルコ系に南北分断されているが、国際的に承認されているギリシャ系のキプロス共和国は、ロシアと欧州の投資マネーの主要な租税回避地となっており、住民の1割はロシア人と言われるほど。
そのキプロス沖に原油・天然ガスの存在が確認され、ロシア第2の天然ガス生産会社ノバテクが入札参加に動いている。
この海域を巡っては、既にギリシャ・キプロス共和国・イスラエルが排他的経済地域を宣言しており、トルコが反発している。このような状況下で、仮にギリシャがユーロを離脱すれば、ロシアとイスラエルに接近する可能性が十分に考えられる。
現地アテネで感じることは、NATOとしてもドイツとしても、おいそれとギリシャを切れないという現実であった。
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