中国では、人々は蝶を愛と魂の象徴としてよく見ます。
愛し合う二人が死後、蝶となって永遠に一緒になる――そんな中国の伝説があります。
庭で二匹の蝶がひらひら舞っていました。
でも、小さな王子はささやきました。
「ちがうよ。あれはお母さん蝶と子ども蝶なんだ。
お母さんが蜜を集めながら、羽の広げ方を教えてるんだよ。
子どもは『ありがとう!』って抱きついているんだ。」
その言葉に、わたしの心はあたたかくなりました。
蝶の親子は短い命の中で、ほんの一瞬を共に過ごす。
人間はもっと長く生きられるのに、
親と過ごせる時間を忘れてしまうことがあります。
でも本当は、それが一番の贈り物。
—だから、いまからでも大切にしてみませんか?



