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水温む(みずぬるむ)
水温む季節となりました。目にするものが、日に日に春の装いに代わっています。
水變溫暖的季節到來了。映入眼簾的是一天天轉變成春天的打扮。
冷たい冬からの解放
春先になると川や池などの水に「どことなく春の暖かさを感じる」、そんな気配を表した言葉です。たしかに春まだ浅い水辺に立つと、水に動きや色合いに、冬とは違った趣(おもむき)があります。冬の間は手を切るようだった水道の水に温かさを感じることで、春の到来(とうらい)を知ることもあるでしょう。「温む」という言葉には、冷たい冬から解き放たれる(ときはなたれる)喜びのような、ほの明るい、柔らかな語感があります。
「水温む」是用來表現來到早春時,總覺得河川、池塘等的水「有春天溫暖的感覺」的詞彙。確實在初春時站在淺水邊看,水的流動與顏色搭配,有著和冬天不同的情趣。透過感受到冬天時幾乎可以將手割斷一般冰冷的自來水變的溫暖,就能感受到春天的到來了吧!「變溫暖」這個詞彙,猶如從寒冷的冬天解放般,有著微亮、柔和的語感。
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木の芽雨(このめあめ)
木の芽雨の言葉とおり、ひと雨ごとに木々芽吹きがすすんでいきます。
如同「木の芽雨」字面上的意思,每下一場雨,樹芽就會越來越茁壯。
木々の芽が出る頃に降る恵みの雨
早春に雨。木の芽が萌え出る頃に降る雨のことです。春の暖かい雨にうながされて、木々の芽が張ることを美しく表現しています。同じ雨を徳島県のある地方では「木の芽おこし」「木の芽もやし」とよんでいたとか。春先の気象を表す言葉には、「木の芽風」「木の芽晴れ」なども。「木の芽冷え」は、寒暖を繰り返す中での、この時期特有の冷え込みをいいます。
初春時的下的雨。是在樹木的新芽冒出時降下的雨。藉由春天暖雨,促使樹木發芽的樣子很美。同樣的雨,在德島縣則被稱為「喚醒樹芽」、「萌芽樹芽」等。用來表現初春的氣象的話也有吹風時的「樹芽風」及晴天時的「樹芽晴天」等用法。而「樹芽發冷」則是指在冷暖反覆交替的這個時候獨有的寒流。
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彼岸(ひがん)
お彼岸のうららかな陽気に誘われて、近くの公園に花の咲き具合を見に行きました。
受到彼岸時期的明媚天氣吸引,去附近的公園欣賞花盛開的景象。
季節の変わり目の頃
彼岸は節分や八十八夜と同じく雑節の一つ。雑節は五節供や二十四節気といった季節の基準点のすき間を補う(おぎなう)暦日です。彼岸は春と秋の二回あり、春分の日と秋分の日を真ん中に挟んだ前後七日間をいいます。仏壇を掃除してお供えをし、お墓参りをしてご先祖を供養するならわしがあります。本格的な春と秋の訪れを感じる風物詩です。
彼岸和節分及八十八頁都屬於雜節的一種。雜節是補足「五個傳統祭典」及「二十四節氣」等作為季節基準點的間隙的日子。“彼岸”分為春和秋兩次,是指將春分和秋分夾在中間的前後七天。這個時間有打掃供奉佛龕及掃墓祭祖的習俗。能感受真正感受春天及秋天到來的風情。
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春分(しゅんぶん)
爽やかに晴れた春分の日。すっかり春です。家族みんなでお墓参りに出かけました。
清爽晴朗的春分之日。已經完全是春天了。和全家人一起出門掃墓。
昼夜の長さが同じになる日
新暦では三月二十一日頃、二十四節気の春分を迎えます。この日は昼と夜の長さがほぼ同じになり、ここからはだんだんと、暮れそうで暮れない「春の日永」の頃となります。春分の日として祝日になり、春の彼岸の中日にもあたるので、お墓参りの好日でもあります。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、日に日に春に暖かさを実感する時候となります。
新曆的3/21左右,迎來24節氣的春分。這天白天與夜晚的長度會相同,而在這之後漸漸的會到了天要黑不黑的「春天的日照延長」的時候。春分作為國定假日,也剛好在春天的彼岸時節之中,因此是掃墓的好日子。正如同人們所說的「冷或熱都到彼岸時節為止」那樣,到了一天天都可以感受到春天溫暖的時候。