第24帖
富士を目ざして攻め寄する、大船小船あめの船、赤鬼青鬼黒鬼や、おろち悪狐を先陣に、寄せ来る敵は空蔽ひ、海を埋めて忽ちに、天日暗くなりにけり、折しもあれや日の国に、一つの光 現はれぬ。
向著富士攻來,大船小船天船、紅鬼藍鬼黑鬼大蛇惡狐打頭陣,來犯的敵人,旌旗蔽空,軍艦填海,突然,太陽變暗,當時於日之國,一道光都沒有。
これこそ救ひの大神と、救ひ求むる人々の、目にうつれるは何事ぞ。
這才是拯救的大神跟、求救的眾人的眼中,映照出來的是什麼樣的慘況阿。
攻め来る敵の大将の、大き光と呼応して、一度にドッと雨ふらす。
來犯的敵軍大將的,與大光呼應,一度「咚」地,使雨降了下來。
火の雨何んぞたまるべき、まことの神はなきものか、これはたまらぬ兎も角も、生命あっての物種と、兜を脱がんとするものの、次から次にあらわれぬ、折しもあれや時ならぬ。
為什麼必須要承受火雨,莫非上帝已死? 先不管無法承受火雨的人類,有生命才有的物種、雖然決定不脫下頭盔,但同袍連綿不絕的滅絕,突然覺得時不我與。
大風起こり雨来たり、大海原には竜巻や、やがて火の雨 地震ひ、山は火を吹きどよめきて、さしもの敵も悉く、この世の外にと失せにけり、風やみ雨も収まりて、山川静まり国土の、ところところに白衣の、神のいぶきに甦る、御民の顔の白き色、岩戸ひらけぬしみじみと、大空仰ぎ神を拝み、地に跪き御民らの、目にすがすがし富士の山、富士は晴れたり日本晴れ。
大風起,雨來襲,大海原裡龍捲,連綿不絕的火雨、地震,山吹火的轟隆作響。所有強大的敵人,於此世之外消失。
風停,雨也收斂,山川沉靜的國土的各處,白衣的? 於神的吹息之中復甦,御民的臉也白,不能開岩戶,虔誠地仰望天空拜神、跪地御民們的,將眼睛清明的富士山,富士晴,則日本晴。
普字は晴れたり岩戸あけたり。
富士晴,則岩戶開。
附記: の後面沒加東西,代表代名詞的用法。翻譯起來,這種隱晦的代詞用法,要猜對原作者想表達什麼,那根本就是通靈了吧。
前面都是古文也就算了,中間就連主詞受詞都消失、缺漏,又沒有對照本可以參看,那根本翻不出來。要是原作者有寫字,我自己詮釋出來填字又是另一個意思,那不就偏離原文了嗎?
還有,前文用字古語,後文用字現代,那翻起來也很困難。句讀的部分,好像日本那邊也沒有處理好,這個部分也特別花時間。