------------閱讀文章前,先來背個單字吧-------------一上眼うわめを使う 用眼角往上看;皹あかぎれ n. 龜裂;粟粒あわつぶ n. 小米粒;むしる v. 揪下來、拔掉;不承不承にふしょうぶしょうに adv. 不情不願地
弟子の僧は、内供が折敷の穴から鼻をぬくと、そのまだ湯気の立っている鼻を、両足に力を入れながら、踏みはじめた。内供は横になって、鼻を床板の上へのばしながら、弟子の僧の足が上下うえしたに動くのを眼の前に見ているのである。弟子の僧は、時々気の毒そうな顔をして、内供の禿はげ頭を見下しながら、こんな事を云った。
――痛うはござらぬかな。医師は責せめて踏めと申したで。じゃが、痛うはござらぬかな。
内供は首を振って、痛くないと云う意味を示そうとした。所が鼻を踏まれているので思うように首が動かない。そこで、上眼うわめを使って、弟子の僧の足に皹あかぎれのきれているのを眺めながら、腹を立てたような声で、
――痛うはないて。
と答えた。実際鼻はむず痒い所を踏まれるので、痛いよりもかえって気もちのいいくらいだったのである。
しばらく踏んでいると、やがて、粟粒あわつぶのようなものが、鼻へ出来はじめた。云わば毛をむしった小鳥をそっくり丸炙まるやきにしたような形である。弟子の僧はこれを見ると、足を止めて独り言のようにこう云った。
――これを鑷子けぬきでぬけと申す事でござった。
内供は、不足らしく頬をふくらせて、黙って弟子の僧のするなりに任せて置いた。勿論弟子の僧の親切がわからない訳ではない。それは分っても、自分の鼻をまるで物品のように取扱うのが、不愉快に思われたからである。内供は、信用しない医者の手術をうける患者のような顔をして、不承不承に弟子の僧が、鼻の毛穴から鑷子けぬきで脂あぶらをとるのを眺めていた。脂は、鳥の羽の茎くきのような形をして、四分ばかりの長さにぬけるのである。
やがてこれが一通りすむと、弟子の僧は、ほっと一息ついたような顔をして、
――もう一度、これを茹でればようござる。
と云った。
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- 內供被弟子用腳踏鼻子的過程中,出現了哪些讓人覺得好笑、荒謬或尷尬的描寫?
- 內供在被弟子治療鼻子的過程中,心裡有哪些複雜的情緒?他為什麼會感到「不愉快」、卻又不抗拒這樣的治療?
-----------------中文翻譯-----------------
當內供從木盤的洞中抽出鼻子後,弟子僧便雙腳用力,開始踩踏那還冒著熱氣的鼻子。內供躺著,鼻子平貼在地板上,眼前正看著弟子的雙腳一上一下地動著。弟子有時露出不忍的表情,低頭看著內供那禿頭,說道:
——不會痛吧?醫生說要用力踩呢。不過……真的不痛吧?
內供想搖頭表示「不痛」,但因為鼻子正被踩著,脖子動彈不得。於是他仰起眼睛,盯著弟子那長皸裂的腳底,帶著有些惱怒的聲音答道:
——不痛啦。
事實上,那種被踩中發癢處的感覺,與其說是疼痛,不如說反而有點舒服。
過了一會兒,鼻子上開始長出像小米粒般的東西,就像拔了毛的小鳥被整隻烤過一般。弟子看到這情況,停下腳步,自言自語地說:
——這個得用鑷子拔出來才行。
內供鼓起臉頰,一臉不滿,默默任由弟子處理。當然,他明白弟子其實是出於善意,但把自己的鼻子當成物品一樣對待,讓他感到不愉快。他擺出一副對醫生手術抱持懷疑的病人模樣,不情不願地看著弟子用鑷子從鼻子的毛孔中拔出油脂。那脂塊像鳥羽毛的羽軸一樣,每條約有一寸長。
終於全數處理完畢後,弟子鬆了口氣,露出如釋重負的表情說:
——再煮一次就好了。
※ 本文所引用的《鼻》原文已屬公有領域,中文翻譯與語感分析為作者自行編譯與撰寫,歡迎引用但請註明出處,也歡迎叮嚀指教喔!
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