------------閱讀文章前,先來背個單字吧-------------一持てあます v. 無從處理;拍子 n. 那一瞬間;仕合せ = 幸せ;妻帯さいたい n. 娶妻;頬杖ほおづえをつく 托腮;あてがう v. 使...接觸、對準、貼合;根気 n. 耐心、毅力
内供が鼻を持てあました理由は二つある。――一つは実際的に、鼻の長いのが不便だったからである。第一飯を食う時にも独りでは食えない。独りで食えば、鼻の先が鋺かなまりの中の飯へとどいてしまう。そこで内供は弟子の一人を膳の向うへ坐らせて、飯を食う間中、広さ一寸長さ二尺ばかりの板で、鼻を持上げていて貰う事にした。しかしこうして飯を食うと云う事は、持上げている弟子にとっても、持上げられている内供にとっても、決して容易な事ではない。一度この弟子の代りをした中童子ちゅうどうじが、嚏くさめをした拍子に手がふるえて、鼻を粥かゆの中へ落した話は、当時京都まで喧伝けんでんされた。――けれどもこれは内供にとって、決して鼻を苦に病んだ重おもな理由ではない。内供は実にこの鼻によって傷つけられる自尊心のために苦しんだのである。
池の尾の町の者は、こう云う鼻をしている禅智内供のために、内供の俗でない事を仕合せだと云った。あの鼻では誰も妻になる女があるまいと思ったからである。中にはまた、あの鼻だから出家しゅっけしたのだろうと批評する者さえあった。しかし内供は、自分が僧であるために、幾分でもこの鼻に煩わずらわされる事が少くなったと思っていない。内供の自尊心は、妻帯さいたいと云うような結果的な事実に左右されるためには、余りにデリケイトに出来ていたのである。そこで内供は、積極的にも消極的にも、この自尊心の毀損きそんを恢復かいふくしようと試みた。
第一に内供の考えたのは、この長い鼻を実際以上に短く見せる方法である。これは人のいない時に、鏡へ向って、いろいろな角度から顔を映しながら、熱心に工夫くふうを凝こらして見た。どうかすると、顔の位置を換えるだけでは、安心が出来なくなって、頬杖ほおづえをついたり頤あごの先へ指をあてがったりして、根気よく鏡を覗いて見る事もあった。しかし自分でも満足するほど、鼻が短く見えた事は、これまでにただの一度もない。時によると、苦心すればするほど、かえって長く見えるような気さえした。内供は、こう云う時には、鏡を箱へしまいながら、今更のようにため息をついて、不承不承にまた元の経机きょうづくえへ、観音経かんのんぎょうをよみに帰るのである。
-----------------我的感想----------------- 這段描寫讓人感受到禪智內供雖身為僧人,卻無法擺脫對外貌的煩惱。他的長鼻不僅帶來生活上的不便,更深深傷害了他的自尊心。尤其是他面對鏡子、一再嘗試讓鼻子看起來短一點的樣子,讓人覺得有些滑稽,卻也充滿哀傷。這讓我思考到,人即使表面看似超脫,內心仍可能對「被怎麼看」這件事感到執著。原來,羞恥與虛榮,是任何人都難以完全割捨的情緒。
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- 內供真正煩惱的是鼻子帶來的生活困擾,還是其他更深層的問題?請從文中找出支持你想法的語句。
-----------------中文翻譯-----------------
禪智內供對自己鼻子的困擾有兩個原因。——其一是實際生活上,鼻子太長真的不方便。首先,他連吃飯都無法獨自進行。若自己吃飯,鼻尖會碰到碗裡的飯。因此他會讓一位弟子坐在膳桌對面,在他吃飯時,用一塊約一寸寬、兩尺長的木板將鼻子托起。然而這樣吃飯,對托著鼻子的弟子,和被托著鼻子的內供來說,都是極其困難的事。曾經有一位中童子代替弟子時,打了一個噴嚏,手一抖,就把鼻子掉進了粥裡,這件事當時甚至傳到了京都。——但這還不是內供真正因鼻子感到苦惱的主要原因。他真正痛苦的,是那份因鼻子而受傷的自尊心。
池之尾鎮上的人們,因為禪智內供這副鼻子,常說他「不世俗」真是萬幸。他們認為,有那樣的鼻子,應該沒有女人願意嫁給他。甚至有人評論說,也許正因為有那個鼻子,他才會出家。然而內供並不認為,成為僧侶後,自己就比較不在意這個鼻子的困擾。他的自尊心纖細到一個地步,早已無法單靠是否娶妻這類結果來安慰自己。因此,無論積極或消極地,他都想努力挽回那被鼻子傷害的自尊。
他首先想到的,是怎樣讓這長鼻子「看起來」短一點。他常在沒有人時對著鏡子,從各種角度照自己的臉,試著找出最不顯鼻子的角度。有時光是換角度還不夠,他甚至會托腮,或用手指頂住下巴,耐心地注視鏡中自己的臉。但從未有一次能讓他自己滿意地覺得鼻子短了些。有時越努力反而越覺得鼻子更長。這時,他只好將鏡子收回盒中,又一次嘆了口氣,無奈地回到經桌前,繼續念《觀音經》。
※ 本文所引用的《鼻》原文已屬公有領域,中文翻譯與語感分析為作者自行編譯與撰寫,歡迎引用但請註明出處,也歡迎叮嚀指教喔!
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