2022-09-03|閱讀時間 ‧ 約 10 分鐘

ひろみちこー與你相伴(日文)

ひろみちこ
「医師免許がなくてもできる仕事は一切いたしません。」
 
大門はそう言ったあと、会議室の医師たちにうなずいた。さっさと会議室を離れ、外科事務所を探しに行った。
 
会議も解散し、加地は急いで大門に追い付いた。
 
「デーモン!!おまえ、今回またどんな金持ちの有名人を見つけたんだ?」加地が大門の後を追いながらこう言った。
 
「大門です!ところで、あなたは誰?」大門は加地が自分の名前を言い間違えたのを直した。
 
「ええ、まじで!数年会わなかっただけでしょ!加地、「腹腔鏡の魔術師」この名前、聞いたことないの?今覚えてくれよ、これから同僚になるんだし」加地は大門の後ろで、文句(もんく)を言い続けた。
 
「はいはい〜、じゃああなた事務所がどこかわかるんでしょ、連れてってよ!」事務所を探すのが面倒な大門は、加地に連れて行ってもらうことにした。
 
「会ったばかりの人でも使う性格は、相変わらずだな。っていうか、今日顔を出すだけですぐ帰るんじゃないの?」と加地は質問した。
 
「あっ、確かにそう、席がどこかちょっと見たら、すぐ帰るから。」
 
大門が手を伸ばしてドアを開けようとした時、中の人が先にドアを開けてきた。
 
「大門さん、久しぶり」城之内がドアを開けると、ドアの外に大門と加地がいた。
 
「お、久しぶり。わたし、事務所を見に来たの。」大門は自分が来た目的を話した。
「あっ、そう!今日5時定時でしょ、晶さんが、わたしの歓迎会をしてくれるの、焼肉あるのよ、来ない?」大門は城之内をさそった。
「フリーランス、いいなぁ、うらやましいなぁ!」加地はそう言いながら事務所に入って行った。
「大門、おまえの席はあっち、机の上に名札があるから、あと後ろのロッカー空いているのはどれでも使っていい。おれも忙しいから、じゃあな。」大門を連れてきた後、パソコンで患者のカルテを見始めた。
 
「大門〜久しぶりだね〜!」海老名は院長室からちょうど戻ってきた。
 
大門は、視線の先に現れた海老名をしげしげと見つめた。名前は覚えていないが、こんな怖い顔は忘れることができない。
 
「あんたの顔、怖いね」大門は、身振り(みぶり)で道を開けさせた。
 
「だ〜か〜ら〜、来るよね?」大門は最後の確認をした。
 
「行くよ」
 
城之内は答えた後、もともと大門に定時まで待てるか聞きたかったが、子供みたいにうれしそうに廊下を飛び跳ねながら、「焼肉〜焼肉〜」と言っていたので、聞けなかった。
 
「昔と同じで変わらないね!わたしも変わらないほうがいいのかな?」
 
「あ〜城之内!おかえり〜早く早く、みんな待ってるんだよ」大門は入ってきた城之内を見てこう言った。
 
「はい、遅くなってごめん」
城之内はコートを脱いで、荷物を置いて、大門未知子の隣に座った。
 
城之内はもともと晶の隣に座りたかったが、大門はわざわざ隣に席を確保していて、そこに座らせようとした。とても断れる(ことわれる)雰囲気ではなかった。
 
みんながそろったあと、大門は我慢できず、
 
「焼肉〜わたし先に焼くよ〜」
「よくわたしが来るまで待ってたわね」城之内は隣の大門を見ると、大門は焼肉をずっと見つめていた。
言った後、大門は自分を見ている城之内を見た。しゃべろうとした時、晶が先に言った。
 
「未知子は、もう少しで暴れるところだったんだよ」そう言った後、晶は城之内の耳元(みみもと)でひそひそ話をした。
 
城之内はこれを聞いて、心が暖かくなった。二人の好きな気持ちは差があるけど、でも二人ともお互いを一番大切にしている、それで城之内は会心(かいしん)の笑み(えみ)を浮かべた
 
「またひそひそ話している!あきらさんまた裏切ってるんでしょ!わたし出て行くわよ!」大門は子供みたいに騒いだ。
 
「どうせ出て行ってもすぐ帰ってくるんでしょ、出て行きなよ、待ってるから」晶は出て行くという言葉にも驚かず(おどろかず)、大門をすねたままにさせた。
 
城之内は大門が忘れた肉をつまんで、大門の目の前に持ってきて、「あ〜ん」と言った。
 
大門は、焼けた肉が目の前にあるのを見て、「パクッ」と一口で食べてしまった。
 
「おいしい〜」大門は顔を手で包み込んだ。
 
「博美、あなたはほんとに未知子をなだめるのがうまいね」晶が城之内に言った。
 
城之内はただ笑って、この話を流した。
続いて、晶にも焼肉を食べさせてあげようかと聞いた。晶に抱かれた(だかれた)ベンケーシ―が離れたくなさそうだったので。
 
晶は「あ〜ん」と口を開けて、もう少しで肉を食べようとしたとき、大門に奪われて(うばわれて)しまった。
 
「城之内は私にだけ食べさせてくれるの、晶さんは自分で食べてね」大門は奪う前こう言った。
「超おいしいわ!晶さん、速く食べないと、わたしが食べちゃうよ!」他人の肉を奪った大門は、食べながらこう言った。
「わたしの分も一緒に食べちゃうつもりでしょう?」城之内が笑いながら聞いた。
 
大門は一瞬はっとした。城之内の分を完全に忘れてしまっていて、一人で楽しくずっと食べていた。でも、他人に自分が忘れていたことがばれない一番いい方法は、「開き直る(ひらきなおる)」ことだ。 
 
「忘れてないよ!おいで〜城之内『あ〜ん』」大門スタイルの開き直りだ。
城之内は一目(ひとめ)ですぐに目の前のこの人が絶対にきれいに忘れていたことがわかったが、嘘を指摘(してき)しないで、大門に合わせて「パクッ」と食べてしまった。
「うん!ほんとにおいしいね!」
 
「そうね~!」
 
焼肉パーティーはここまでで終わって、晶は大門と城之内にこう言った「先に寝るね、あんたたち後は片づけといてね、博美今日ここで寝る?今日舞ちゃん友達の家に泊まるんでしょ?帰っても一人だから、残って未知子に付き合ったらどう?」
 
晶は城之内に、目で「ナイス アシストでしょ」と言った後、ベンケーシーを抱いてうれしそうに行った。
 
「今日、残って泊まるでしょ、久しぶりに一緒に寝られるね!寝る場所、ちゃんと準備するから!」大門はうれしそうに城之内に言った。
 
「晶さんと大門さんが泊まってほしいなら、しかたないか」城之内の表情は、うれしさを出さないで、いつもと同じ笑顔だった。
 
(片付けが終わって)
 
「片付け終わったから、薄いコート着て一緒に散歩に行こうよ!」城之内が提案した。
 
大門と城之内は一緒に散歩した。散歩しながらおしゃべりした。橋のそばの階段まで来て、休憩した。
「ねえ、大門!」城之内はこの静かな空気を打ち破った。
「ん?」大門が答えた。
 
「誰か好きになった人いた?」城之内が質問した。
 
「ないよ。医者になる道を踏み出してから、手術手術ばかりで、もちろん食べるのも好きよ」大門は簡単に答えた。
 
「じゃあわたしは?」城之内は続けて質問した。
 
「好きよ、どうしたの?」大門は笑って言った。
 
「さっき、好きになった人がいなかったって言ったでしょ??」
城之内は大門を見て疑問に思った、完全に大門が何を言っているか分からなかった、さっき言ったことと今言ったことが全然違っていた。
 
大門は城之内の方に近付いて、頭を城之内の肩に付けて、低い声で「進行形だからよ」と言った。
城之内は、自分に くっついている大門を見て、話すのを聞いて、泣きそうになって我慢した。
「うん、、!私もそうよ、私大門のこと好きよ。手術の時も、食べてる時も、今聴こえてる心臓の鼓動(こどう)も好きよ!」城之内は星空(ほしぞら)を眺めた(ながめた)。涙がこぼれないように。
「うるさい、あんたもそうでしょ。泣かないで!涙がこぼれちゃって、あんたの泣き顔、ほんとかわいくないよ」大門は頭をあげて、城之内を抱いて言った。
「だれか泣き顔かわいい人いる?」城之内は大門の背中をたたいた。
「いるよ!」
 
「誰?」
 
「あんたよ」
城之内は、もうこの人、ほんと殴ってやりたいと思った。
「大門!あなた…」
 
大門は城之内の話を遮った。
 
「未知子。未知子って呼んでよ、博美!名字で呼ぶカップルなんていないでしょ?」大門は身(み)を起こして、城之内に言った。
 
「…未知子。慣れないな!未知子。」城之内は大門の名前を二回呼んだ。
 
「博美。」
 
「ん?」
 
大門は、階段に座っている城之内を引っ張り起こそうと、手を差し出した、城之内も手を伸ばした。
 
大門は一気に引っ張り起こした。城之内はちょっとよろけた。大門は手を伸ばして城之内の腰を支えた。二人はぐっと近づいた。
「ごめん、わざとじゃない」大門が先に言った。
 
城之内は空いているもう一方の手を差し出して、大門の顔に置いて、見つめ合った。そして、城之内は大門のくちびるに軽く口づけした。
 
「これは正式な告白の答えよ。」
分享至
成為作者繼續創作的動力吧!
© 2024 vocus All rights reserved.