2022-06-20|閱讀時間 ‧ 約 6 分鐘

閱讀時光—梵谷在巴黎的故事

    此文章作為閱讀日文原文小說的朋友們一份介紹文
    書名:たゆたえども沈まず
    中文翻譯:浪擊而不沈
    19世紀後半法國的塞納河畔,是繁盛的花都—巴黎象徵所在。貴族公爵在自己的虛榮浮華中,追求浮光掠影的裝飾。眼前,他們看上剛進口的浮世繪。
    當時的日本在鎖國後,大量出口商品。庶民畫作在外國人眼中有如稀世珍寶,即便本國人視如糞土的平凡畫作,在法國巴黎,卻值得公爵夫人們爭相收藏。
    活躍於明治時期的史實人物林忠正,在日本自告奮勇前往他夢想的法國花都學做畫作買賣。他被考驗是否能在法國人面前如聲繪影點出商品的來由和故事。終於通過考驗,在競爭激烈的花都中成為畫商。
    適逢浮世繪購買潮,梵谷弟弟提歐作為畫商,在當時和林忠正交易。此故事透過兩組人馬展開。一邊作為憧憬巴黎的日本人,一邊則是赴巴黎發展的荷蘭人。
    就這樣,兩組異鄉人在整場巴黎序幕中,因畫作緣分串連起兩組人生。
    梵谷無法抗拒自己作畫的慾望,在從事不久神職工作後,和兄弟提歐前往巴黎發展。提歐將自己的前途堵住在梵谷的畫作上,冀望他優秀的哥哥總有一天能揚名巴黎,甚至全世界。當時他哥哥迷上浮世繪,一個骯髒的男人貼在櫥窗上凝視讓他心神蕩漾的浮世繪。在他內心裡,梵谷相信日本浮世繪作為一種藝術,是西方無法超越的。
    西方追求的是真實,眼裡的景如何被映照在眼裡。但梵谷端視的浮世繪,在他眼中是表達自我感情的通道。栩栩如生的日本浮世繪,像極了他內心的倒影。
    如著名浮世繪家,如歌川廣重《大橋安宅驟雨》(大橋安宅夕立)此幅
    浮世繪,在雨中帶著蓑笠的人們,此場景以傾斜的雨滴和木橋組合的角度,真實展現出驟雨下人們拼命前進的場景。和西方的靜態藝術呈現對比,浮世繪生動活在梵谷心中。
    在這座載浮載沈、水患頻繁的花都中,能讓意志下錨的是浮世繪的力量。梵谷描摹許多畫作,搭配浮世繪的畫法,和他用色大膽的明亮風格,顯得和當時執牛耳地位的畫家大相徑庭。追究靜態展現和動態感情的差異,兩者無法並存。梵谷在當時代,只有弟弟提歐相信他。
    即便如此,提歐也漸漸失去信心。尤其在和故鄉的戀人結婚後,更感到生活的重擔。眼見不斷喝酒的哥哥,無法消除鬱悶讓提歐煩惱。無人青睞的藝術,讓梵谷憂鬱的內心開始騷亂。不間斷的發瘋,提歐只好將他送到風光明媚的鄉村,在那裡渡過他的療養生活。當時梵谷也曾經和高更一同生活,卻是個災難的開端。兩位藝術家的意見常常不合,各執己見互不相讓的結果,讓梵谷更加偏執。只有傷害自己才能穩定情緒,割耳事件就足足證明梵谷無處傾瀉的痛苦。
    最後仍不敵自己的心,梵谷在療養院時好時壞。在一次夕陽西斜的作畫時刻,他身上的槍讓他腹部受傷。(史實無指出是自己射傷自己,還是鄰居把玩他的槍,一時走火)
    但躺在病床上的梵谷已經十分虛弱,提歐趕到他身旁,陪在他身邊,但再也沒有人能阻止梵谷赴死的意志。他的不沈意志,終究在死亡面前,感到虛無。
    剩下的是,繼承梵谷不沈意志的畫作......。
    以下附日文佳句書摘(編輯若評估不需留用,可將此段刪除)
    がらんと空っぽの風景だ。地平線の彼方に入道雲が音もなく沸き上がっている。
    彼は、麦の株がどこまでも続く畑の小径を見つめていた。
    (p8)
    川沿いにはしたたるように木々の緑が生い茂り、水面とすれすれにゆったりと枝葉を揺らして、みずみずしい姿を川に映している。(p16)
    それは紙の船になって、いつまでも沈まずに、たゆたいながら遠く離れていった。
    (p17)
    先を歩くフィセントのよれた上着の背中が、青い宵闇に溶けて、だんだん遠くなってゆく。
    街路樹のマロニエは、豊かに生い茂る枝葉のあいだに薄紅色の花をつけて、惜しげもなく芳香を放っている。
    (p167)
    浮世絵を紙くずとしかみなしていない日本人たちが、この現状を知ったら驚くだろう。パリの金持ちがその紙くずを競って買いあさっていること、一部の画家たちが浮世絵を自作に活かそうとやっきになっていることー。
    (p210)
    夢から覚め、現実と向き合わなければならないと知ったとき、どんなに落胆したことだろう。
    (p252)
    まるで凪いできらめく底なし沼の水面のように見るものを引きずり込む深遠さとを併せ持った彼の絵に
    (p269)
    あなたが兄さんを世界に認めさせたいのならー強くなってください。
    (p285)
    自分の全てをぶつけて、あふれるように描き続けていた。(p292)
    クロード・モネの作品を見ればよくわかる。彼の絵を満たす豊かな光、そこはかなとない幸福感。人々は、明るいだけではなく、孤独を感じさせない絵をほしがっているのだ。
    (p294)
    紅葉の並木道、星の瞬く川辺、ゆっくりと馬車が通り過ぎる跳ね橋、収穫の始まった麦畑、風の吹き渡る田園。
    (p297)
    彼は、自らを傷つけ、自分の作品から幸福を追い出している。
    (p318)
    どんなに苦しいことがあっても、もがいても、あがいても......この川に捨てれば、全部、流されていく。
    そうして、空っぽになった自分は、この川に浮かぶ舟になればいい。
    (p361)
    夜空に浮かぶ月と星ぼしを川面に映し、渡りゆく船の引き波に削られながら、とどまることなく流れてゆく。
    (p386)
    セーヌは滔々と、とどまることを知らず、橋の下を流れ続けている。
    (p437)
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