<<外科室>> 泉鏡花的短篇作品
原先是女兒從圖書館借來的書,以為是青少年看的輕小說,無意間隨手翻閱,竟然是日文近代名作。於是,挑起了我的興趣去網路上找原文來閱讀。
內容述說著一個非常夢幻且不太合乎邏輯的愛情故事。篇幅不長,分前後二小段,內文大多用古文撰寫,只有對話的部分是現代文。我覺得這部作品最厲害的是場景選擇在冷冰冰的外科手術室裡,短短幾句話就道盡了9年來彼此的思念及深情。前半段,會突然被一種非常強烈的美感震撼到,告白就是終結生命,留下最美的結束。
分享最震撼的一幕場景:
「痛みますか」
「いいえ、あなただから、あなただから」
かく言い懸かけて伯爵夫人は、がっくりと仰向あおむきつつ、凄冷せいれい極きわまりなき最後の眼まなこに、国手こくしゅをじっと瞻みまもりて、
「でも、あなたは、あなたは、私わたくしを知りますまい!」
謂うとき晩おそし、高峰が手にせるメスに片手を添えて、乳の下深く掻き切りぬ。医学士は真蒼まっさおになりて戦おののきつつ、
「忘れません」
「您會痛嗎?」醫生問。
「不,因為是你、因為是你呀。」
伯爵夫人如此地說著,猛然向上仰,以極為冰冷的最後一眼直直望著高峰醫生。
「但是,你卻、你卻、不知道我是誰! 」
說時遲那時快,伯爵夫人將手搭上了高峰醫生手上的手術刀,往自己的胸口深深刺下去,醫生臉色蒼白,顫抖著說出 :
「未曾忘懷。」
【単語及び古典文法】
1. かく言う:「このように言う」「こんな風に言っている」。
2. がっくりと:突然無力地。
3. 凄冷せいれい極きわまりなき:淒冷+極まりない=>淒冷+極まりな(去い)+き( 古文形容詞) 。
4. 国手(こくしゅ):名醫。
5. じっと:凝神;靜止不動。
6. 謂うとき晩し:言った瞬間すでに遅い。
7. 掻き切る(かききる):割斷,切斷。掻き切りぬ=掻き切ってしまった。
<「ぬ」の見分け方>
・連用形+ぬ→完了の助動詞「ぬ」: 完了「〜てしまった」
・未然形+ぬ→打消の助動詞「ず」:否定「ない」
8. 真っ蒼:=真っ青(まっさお) 蒼白,沒有血色.
9. 慄く(おののく):顫抖。
江戶或明治時代,其實是很盛行自由戀愛的。雖說如此,論及婚嫁,還是必須考慮身分地位及家世背景。門當戶對是不可避免的,故此時的愛情文學,大多描寫著身分懸殊一開始就設定無疾而終的戀情。