一房の葡萄 (一串葡萄)- 有島武郎
這是來自網友分享一篇非常寫實的童話故事。
作者回顧小時候在橫濱讀書時所做錯的一件事,透過有愛的年輕老師引導,讓幼小心靈得到同學的原諒及友情,進而獲得啟發成長。
それでもその絵具を塗ると、下手な絵さえも何だか見違えるように美しく見えるのです。
僕はいつでもそれを羨しいと思っていました。あんな絵具さえあれば僕だって海の景色を本当に海に見えるように描いてみせるのになあと、自分の悪い絵具を恨みながら考えました。 そうしたら、その日からジムの絵具が欲しくって欲しくってたまらなくなりました。
即使如此,只要塗上那種顏料,再差的畫都會有畫得很美的錯覺,我對此總是羨慕。只要有那種顏料,即使是我也可以把海景畫得像真的看到海一樣,一邊厭惡自己手上的顏料一邊這樣想著。結果,從那天開始就極其渴望吉姆的顏料。
僕はしかし先生の眼を見るのがその日に限って、何だかいやでした。そんな風にして一時間が経ちました。何だかみんな耳うちでもしているようだと思いながら一時間が経ちました。教室を出る鐘が鳴ったので僕はほっと安心して溜息をつきました。
但是不知道為什麼, 偏偏那天我不想看到老師的眼睛,就這樣經過了一小時。在那一小時,感覺大家好像在低聲耳語些甚麼似的,下課鐘響了,我才放鬆地吐了一口氣。
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僕はその時から前より少しいい子になり、少しはにかみ屋でなくなったようです。
從那時候開始,我變得比以前稍微穩重一點,也變得沒這麼害羞了。
【単語】
1. 一房(ひとふさ):一串。
2. 葡萄(ぶどう)
3. 絵具(えのぐ):繪圖用具。
4. 見違える(みちがえる): 看錯。
5. ~てたまらない:~得受不了。
6. ~に限って:只限於、僅於。
7. 何だか:總覺得;總有點。
8. 耳打ち(みみうち):耳語。
9. ほっと:放心。
10. 溜息を吐く(ためいきをつく):嘆了一口氣。
11. はにかみ屋 : 害羞扭捏的人。