久々、寮を出て自転車で色んなところに周った
街の灯がいつもより少しキラキラ、ソワソワに見えた。W子とともにちょっと不思議の夜風を切って、踊るように、身に着けているすべての縛りを捨てるように、あの夜に駆ける。
しばらく、真っ暗のキャンパスに辿り着いた。昼と比べるとやはりちょい不気味だけど、なんだかうれしくなった、たぶん自分の中でずっとW子をいじりたいという悪いな人格がが潜んでて、この際にやっと甦だったんだろう。なんでだろうな、人がそんなに暗い空間を怖がってるなんて、獣の本能みたい消せないトラウマ的なそんざいでしょうか...
少しおやつを買って、川沿いの道に歩んできた。自転車乗っている時と違って、川辺の風は紺色の潮のようにあたしを飲み込む。赤い鉄の橋、向こう側の住宅街の灯り、真っ暗な川水に混ざって何だか夜空のように見える。その時、また夜風が立つ、知らぬ方位から、知らぬとこまで。