這是我第一次閱讀到沒有殺人事件的松本清張。
單純聚焦在夫妻和愛情,談論無緣的感情。
一部到最後才帶讀者解出「波之塔」隱喻的悲劇之戀。
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実態は、それが過ぎてしまえば何もないと同じことだった。
現実感はいつも現在であり、でなければ現在から未来へわたる瞬間に限られていた。
実態は現在にしかないのだ。それが過去になると幻影に変わってしまう。
真實的樣貌在我們眼前顯現過後,就跟甚麼都沒發生一樣。
現實感要不是一直都屬於現在, 就是侷限在從現在到未來的瞬間裡。
真實的樣貌只存在於現在。
一切經歷過後,就成為幻影。
p366
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波は、頼子の目にだけ映っているのかもしれなかった。 それはひどく孤独な波だった。人ひとり見ていない中で、波だけが立ちさわいでいた。その波のせいか、湖面が罅のように割れて、その底からぼんやりしたものが瞬間にのぞいたように思った。 どのような形だかよく分からないが、いわば、塔の先に似たものだった。この湖面に、白い塔が建っているようだった。
波或許只倒映在賴子眼中。 那是極其孤獨的波。 在人人忽視的當下,波獨自乘浪喧囂。 那是波引起的嗎?湖面像是被切割成一道道裂縫,在那之下出現隱約可視的瞬間。 不知道是甚麼樣的形體,要說的話,就像是塔的尖端。 在這湖底,有著類似白色的塔豎立著。
p392