唯一無二のフレーバーアイデンティティ
一人ひとりの身分証明書やパスポート、そこにはその人だけに与えられた数字が並んでいます。その数字たちはその人個人を表しているとも言えるでしょう。また多くの人を魅了する香水の香り、例えばローズ・オットー、ジャスミン、イチハツの香りなども全世界に通用するかつ唯一無二の独自の個人番号を持っています。
フレーバーのCAS番号
各々の花の香りといい、さまざまな樹木の木材の匂いといい、それらは全て植物自身の体内から異なる成分が抽出されることによって生まれるフレーバーです。同一化学物質が重複して異なる名前に登録されるのを防ぐため、また世界中の研究者や機関がすぐに成分を検索できるように、アメリカ化学会の下部組織であるC A S(Chemical Abstracts Service)が各成分の検索サービスやC A Sレジトリスへの登録業務を行なっています。この登録番号はCAS Registry Numberと呼ばれる国際科学検索ファイルの中で見ることができます。CASの番号は数字の順列で化学物質のI Dを表しており、この化学物質に対する世界中のコミュニュケーション上における正確性と一致性を確認しているのです。
独自、標準、安全
独自性:名前表示の相違により生産中に混乱を招くのを防ぐため、一つのC A S番号は一つの化学物質にしか対応しない。だから違う国や異なる言語でも十分に一つひとつの化学物質を正確に判断することができます。
世界的標準:C A S番号は国際的に共通した番号であるので、世界各地で幅広く使用されています。私たちはいつどこにいても各香水に記載されている情報を見て、各成分に何が含まれているかを調べることができます。例えを用いると、私たち人間の体の中には大量の水(H₂O)が存在しており、その標識番号は7732-18-5です。
安全な登録:C A S番号は成分登録や安全評価の際にとても重要な役割を担っています。多くの国々では具体的な成分や安全性の高い情報を明確にするため、成分登録、安全評価や管理プロセスにおけるC A S番号を欲しがります。
高品質、高水準、高い安全性の中での調香レッスン
C A Sの番号はこれまでに述べたとおり全世界共通の識別番号であり、成分物質の安全性を確認することができます。高い調香スキルを持った調香師である許博士が開催する調香体験活動、調香レッスン、およびフレグランス製品に用いられるあらゆる香水にも必ずC A S番号がついています、またレッスンで使う一つひとつの香水のボトルにはそれぞれ十分に識別された明確な表記がされています。
レッスンを受けておられる際はいつでも原料の安全性を確認することができます、さらにより需要なことは近い未来、各国や各地域の規制に従って皆様方が各々調香されて作り上げた組み合わせ(自ら記録した原料の成分番号を含む)を元にいかなる場所でも合法的に自分だけの唯一無二の香水を作ることができるようになるでしょう。我々調香師は衛生面や製造に関する規制について皆様のお手伝いをできたらと思っております。
ご意見や質問等ございましたら、以下のリンクに貼っております調香師までお気軽にご相談ください。