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逃げ惑まどう v. 亂逃亂竄、鬼という鬼 = 全ての鬼、打ち振り n. 揮舞、絞殺しめころす v. 勒死、すりつける v. 摩擦、~やら 表示列舉、不確定事物、疑惑、驚訝等、とんと adv. 全然、合点がてんが参りませぬ 無法理解、次第 n. 經過、召し抱え n. 徵招、なすった = なさった、お時儀じぎをする 鞠躬行禮
桃太郎はこういう罪のない鬼に建国以来の恐ろしさを与えた。鬼は金棒かなぼうを忘れたなり鬼に金棒、「人間が来たぞ」と叫びながら、亭々ていていと聳えた椰子の間を右往左往うおうざおうに逃げ惑まどった。
-----------------我的筆記-----------------「罪のない」鬼,作者明確指出這些鬼是無辜的,被桃太郎強加了「建國以來の恐ろしさ」,不禁令人反思:誰才是故事中的「鬼」?
「進め! 進め! 鬼という鬼は見つけ次第、一匹も残らず殺してしまえ!」
桃太郎は桃の旗を片手に、日の丸の扇を打ち振り打ち振り、犬猿雉の三匹に号令した。犬猿雉の三匹は仲の好い家来ではなかったかも知れない。が、饑うえた動物ほど、忠勇ちゅうゆう無双むそうの兵卒の資格を具そなえているものはないはずである。彼等は皆あらしのように、逃げまわる鬼を追いまわした。犬はただ一噛ひとかみに鬼の若者を噛み殺した。雉も鋭い嘴くちばしに鬼の子供を突き殺した。猿も――猿は我々人間と親類同志の間がらだけに、鬼の娘を絞殺しめころす前に、必ず凌辱りょうじょくを恣ほしいままにした。……あらゆる罪悪の行われた後、とうとう鬼の酋長しゅうちょうは、命をとりとめた数人の鬼と、桃太郎の前に降参こうさんした。桃太郎の得意とくいは思うべしである。鬼が島はもう昨日のように、極楽鳥の囀る楽土ではない。椰子の林はやしは至るところに鬼の死骸しがいを撒まき散らしている。桃太郎はやはり旗を片手に、三匹の家来を従えたまま、平蜘蛛ひらぐものようになった鬼の酋長へ厳おごそかにこういい渡した。
「では格別の憐愍れんびんにより、貴様たちの命は赦ゆるしてやる。その代りに鬼が島の宝物たからものは一つも残らず献上けんじょうするのだぞ。」
「はい、献上致します。」
「なおそのほかに貴様の子供を人質ひとじちのためにさし出すのだぞ。」
「それも承知致しました。」
鬼の酋長はもう一度額ひたいを土へすりつけた後、恐る恐る桃太郎へ質問した。
「わたくしどもはあなた様に何か無礼ぶれいでも致したため、御征伐を受けたことと存じて居ります。しかし実はわたくしを始め、鬼が島の鬼はあなた様にどういう無礼を致したのやら、とんと合点がてんが参りませぬ。ついてはその無礼の次第をお明あかし下さる訣わけには参りますまいか?」
桃太郎は悠然ゆうぜんと頷うなずいた。
「日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹の忠義者を召し抱かかえた故ゆえ、鬼が島へ征伐に来たのだ。」
「ではそのお三さんかたをお召し抱えなすったのはどういう訣でございますか?」
「それはもとより鬼が島を征伐したいと志こころざした故、黍団子をやっても召し抱えたのだ。――どうだ? これでもまだわからないといえば、貴様たちも皆殺してしまうぞ。」
鬼の酋長は驚いたように、三尺さんじゃくほど後うしろへ飛び下さがると、いよいよまた丁寧にお時儀じぎをした。
-----------------我的筆記-----------------在這一段中,芥川龍之介將童話英雄桃太郎轉化為侵略者的象徵。他帶著三位飢餓的動物家臣登陸和平的鬼之島,以暴力手段掃蕩無辜的鬼族。犬與雉以殺戮為功,而猿甚至犯下了性暴力的罪行——作者以殘酷的筆觸刺穿了「忠勇無雙」的虛假外衣。鬼之島昔日如樂園般的自然景致,如今成了屍橫遍野的戰場。當鬼族首領跪地求饒、誠懇發問「我們究竟犯了什麼罪?」時,桃太郎卻以一連串顛倒因果的回應合理化征伐,最終露出「因為我能征伐,所以我征伐」的暴力邏輯。這段小說不僅顛覆了桃太郎的正義形象,更透過血腥與荒謬的並陳,對「正義」與「勝利者敘事」進行深刻的批判與反思。
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- 文中出現「因為想征伐,所以招募家來;因為有家來,所以要征伐」這種循環邏輯。你覺得作者是想諷刺什麼?這讓你想到哪些現實中的情況?
-----------------中文翻譯-----------------
桃太郎將前所未有的恐懼帶給了這些本無罪過的鬼族。鬼們甚至來不及抓起他們的金棒,一邊尖叫著「人類來了!」,一邊在高聳的椰子樹林間倉皇逃竄。
「上啊!前進!只要是鬼,發現一個殺一個,絕對不准留下!」
桃太郎一手舉著繡有桃子圖樣的旗幟,一手揮舞著印有太陽的團扇,朝著三名部下——犬、猴、雉——大聲下令。
這三隻動物也許原本不是什麼感情融洽的家臣,但對飢餓的動物來說,比誰都更具備成為「忠勇無雙士兵」的資格。他們如風暴般衝殺,追擊逃命的鬼族。犬只需一口就咬死了一名年輕的鬼;雉用尖喙刺死了一個鬼族小孩;而猴子——身為人類的近親——在將一位鬼族少女勒死之前,還先對她施以性暴力。
在種種殘酷的暴行之後,終於,鬼族首領帶著僅存的幾名倖存者,向桃太郎投降。可想而知,桃太郎的得意之情有多強烈。鬼之島早已不再是昨日那座有極樂鳥歌唱的樂土。椰子林間遍佈著鬼族的屍體。桃太郎依然手舉戰旗,帶著三名家臣威風凜凜地走向癱軟如蟲的鬼族首領,莊嚴地宣告:
「看在我特別開恩的份上,我可以饒你們一命。作為交換,鬼之島上的所有寶物都要全部交出。」
「是的,我們會全部奉上。」
「還有,你的孩子也要交出來作為人質。」
「這個……我們也願意接受。」
鬼族首領再次將額頭重重磕在地上,然後戰戰兢兢地抬起頭問桃太郎:
「我們猜想,大概是因為犯了什麼對閣下的大不敬之罪,才會招來這場征伐。然而包括我在內的所有鬼族,都想不明白究竟是犯了什麼錯。請問,是否能請您說明我們到底做錯了什麼?」
桃太郎悠然地點點頭:
「因為我,號稱日本第一的桃太郎,收了犬、猴、雉三位忠義家臣為部下,所以才來征伐鬼之島。」
「那麼……您之所以收他們為家臣,又是為了什麼呢?」
「當然是因為我立志要討伐鬼之島,所以才用黃米糰子收買他們。——怎麼樣?你還不明白的話,我就乾脆把你們全都殺了!」
鬼族首領大吃一驚,整整往後跳了三尺遠,然後更加小心謹慎地深深鞠了一個躬。
※ 本文所引用的《桃太郎》原文已屬公有領域,中文翻譯與語感分析為作者自行編譯與撰寫,歡迎引用但請註明出處,也歡迎叮嚀指教喔!
----------続きは、次回の投稿にて。お楽しみに。----------


























