------------閱讀文章前,先來背個單字吧-------------何気なにげなく adv. 不經意地、するする adv. 滑順地、縋すがりつく v. 緊緊抓住、~に相違そういない=一定......、存外ぞんがい adv. 出乎意料地
ところが或時の事でございます。何気なにげなく犍陀多かんだたが頭を挙げて、血の池の空を眺ながめますと、そのひっそりとした暗の中を、遠い遠い天上から、銀色の蜘蛛の糸が、まるで人目にかかるのを恐れるように、一ひとすじ細く光りながら、するすると自分の上へ垂たれて参まいるのではございませんか。犍陀多はこれを見ると、思わず手を拍うって喜びました。この糸に縋すがりついて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違そういございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。そうすれば、もう針の山へ追い上げられる事もなくなれば、血の池に沈められる事もあるはずはございません。
こう思いましたから犍陀多は、早速その蜘蛛の糸を両手でしっかりとつかみながら、一生懸命に上へ上へとたぐりのぼり始めました。元より大泥坊の事でございますから、こういう事には昔から、慣なれ切きっているのでございます。
しかし地獄と極楽との間は、何万里となくございますから、いくら焦あせって見た所で、容易よういに上へは出られません。ややしばらくのぼる中うちに、とうとう犍陀多もくたびれて、もう一たぐりも上の方へはのぼれなくなってしまいました。そこで仕方がございませんから、先まず一休ひとやすみ休むつもりで、糸の中途にぶら下がりながら、遥かに目の下を見下みおろしました。すると、一生懸命にのぼった甲斐かいがあって、さっきまで自分がいた血の池は、今ではもう暗の底に何時の間にかかくれております。それからあのぼんやり光っている恐しい針の山も、足の下になってしまいました。この分ぶんでのぼって行けば、地獄からぬけ出すのも、存外ぞんがいわけがないかも知れません。犍陀多は両手を蜘蛛の糸にからみながら、ここへ来てから何年にも出した事のない声で、「しめた。しめた。」と笑いました。
-----------------我的感想-----------------讀到這段時,我覺得犍陀多的內心很真實。他一開始看到蜘蛛絲垂下來時,那種突然燃起希望的感覺讓我很有共鳴。從完全絕望的地獄裡,看到一條細細的絲,就想拼命抓住、逃出去,這種求生的慾望讓他像是重新活了過來一樣。不過,他在途中就開始休息、得意,甚至覺得自己「快成功了」,這種轉變讓我覺得有點危險。從希望到自信,再到驕傲,好像是他心裡慢慢又忘了原本的恐懼。這讓我想到:人一旦看到出口,很容易就自以為能掌控命運,但其實那條絲是別人給的,不是我們自己造的。
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- 犍陀多發現蜘蛛絲時是什麼反應?他內心產生了哪些希望與想像?
- 犍陀多在爬到一半時,對自己的處境有什麼新的看法?他的心情有什麼變化?
- 你認為蜘蛛絲象徵什麼?這段描述中,蛛絲帶來的「希望」是穩固還是脆弱的?為什麼?
-----------------中文翻譯-----------------
然而某一天的事,犍陀多無意間抬起頭,看向血池上方的天空,只見那靜悄悄的黑暗中,從遙遠遙遠的天界垂下來一條銀色的蜘蛛絲,就像怕被人看見似的,一絲細細地閃著光,靜靜地滑下來,正好垂落到他頭上方的位置。犍陀多看到這情景,忍不住拍手歡喜起來。只要緊緊抓住這條蜘蛛絲,一路往上爬,他一定可以逃出地獄——不,運氣好的話,說不定還能進入極樂世界。那樣一來,他就不用再被趕到針山上,也不會再被沉入血池了。
這樣一想,犍陀多立刻用雙手牢牢抓住蜘蛛絲,拼命往上攀爬起來。畢竟他本來就是個慣犯的大盜,對這種事早就熟練得很了。
不過,地獄與極樂之間相距何止萬里,即使他再怎麼焦急,也不可能輕易就爬出去。他才爬了一會兒,就已經筋疲力竭,再也無法再往上爬一步了。於是,他只好先休息一下,一邊吊掛在蛛絲中途,一邊往下遠遠地望去。
他發現自己辛苦攀爬的確有效,剛才所在的血池,如今早已隱沒在黑暗深處。而那座微微發亮、令人恐懼的針山,也已經在他的腳下。照這樣的進展,也許要逃出地獄比想像中還容易也說不定。犍陀多抓著蜘蛛絲,露出多年來從未有過的笑容,興奮地說:「太好了,太好了。」
※ 本文所引用的《蜘蛛の糸》原文已屬公有領域,中文翻譯與語感分析為作者自行編譯與撰寫,歡迎引用但請註明出處,也歡迎叮嚀指教喔!
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