知られざる台湾の「台風休み」制度! 給料はどうなる!?
知られざる台湾の「台風休み」制度! 給料はどうなる!?台湾華語原文あり|チェン/台湾グルメ
本来なら今日、日本語能力試験を受けるはずだったんだけど、台風休みのせいで水の泡になってしまった!「台風休み」(颱風假)というのは台湾では国民にとっても政府にとっても一大事なんだ。子供の頃、台風が近づくと、テレビの前でニュースを見て、どこの市政府がすでに休みを公表したかをチェックしていたのを覚えている。昔はよく台風休みが出ないまま、前日から雨が激しく降っていることがあって、結構焦ったものだ。やはり授業に行くのは面倒だからね。もっとも、俺の通っていた学校はいつも家の近くだったけど。
台風が襲来する際、台湾で勤務や授業があるかどうかは地方政府が正式に「業務・授業の停止」(「停止上班及上課」)を宣言することで決まる。これは台湾では一般に「台風休み」と呼ばれている。地方政府は中央気象局の予報に基づいて、風力や降水量が一定の基準に達しているかを判断した上で「命令」を発令するんだ。この命令の「法的根拠」は『自然災害による業務・授業停止実施規則』(天然災害停止上班及上課作業辦法)から来ていて、一度政府が宣言すれば、企業や学校はそれに従わなければならず、法的効力を持つ。以前は「授業は停止するが業務は停止しない」(「停止上課但不停止上班」)という状況もあって、多くの親が困ることになった。それに子供だけを家に置いておくのもどうかと思うだろう?だから今ではこういった授業のみ停止するというケースは減ってきている。
じゃあ、いったん発令されたら、台湾の従業員はまだ出勤しなければならないのか?給料はどう計算されるのか?
『自然災害発生時の事業所における労働者の出勤管理及び賃金支払要点』第六条(《天然災害發生事業單位勞工出勤管理及工資給付要點》第六條)によると、雇用主は台風休みの当日に出勤しない従業員の給料を支払わなくてもいいが、労働部は給料を差し引かないよう推奨している。簡単に言えば:出勤しなくても給料を払わなくてもいい(ただし払うことを推奨)、出勤した場合は必ず給料を支払う、雇用主はこれを理由に従業員に不利益な処分を与えてはならない。例えば無断欠勤として記録したり、皆勤手当を差し引いたり、強制的に休暇を取らせたり、振替出勤を要求したりすることはできない。
原則として、社会の基本的な機能を維持するための特定の業種(例えば病院、警察、消防士、電力会社、公共交通機関など)でなければ、政府が業務停止を宣言した場合、雇用主は出勤を要求できない。もし本当に出勤が必要な場合でも、安全を確保した上で、労使双方の合意を得るのが望ましい。
大多数の人にとって、台風休みの日は有給休暇とみなされる。つまり、振替出勤の必要もなく、給料も減らされない。私の知る限り、良心的な中小企業は台風休みの給料を特に差し引くことはしない。政府の考えでは、台風は不可抗力の要素であり、従業員自身の問題ではないので、給料はそのまま支給される。これも政府と雇用主による従業員への一種の保障と言える。
今回の日本語能力試験は高雄で受験する予定だったので、こうして台風休みのせいで残念ながら延期になってしまった(おそらくこの回はスキップして、直接12月の試験を受けることになるだろう)。台湾人の大半にとって、台風休みは貴重な「予期せぬ休日」だ(今日はもともと日曜日だけど)。ほとんどの人は前日にスーパーに急いで食料品のストックを買いに行く。昨日も全聯(スーパー)に行ったけど、人がすごく多かった!台風の日は大抵の人が家で寝だめしたり、テレビを見たり、デリバリーを頼んだりするけど、最近はデリバリーを頼む人も減ってきている。台風の日に食べ物を配達させるのも危険だからね。
この間も皆はニュースを見て台風の動きを注視し、台風対策をして、窓や扉がしっかり閉まっているかを確認する。台湾には古い家(台湾の法律からみると30年以上の建物)が多く、時には屋上や屋根から雨漏りしたり、屋上の排水口が台風で飛んできた葉っぱで詰まって水が溜まったりする。うちでも何回かあって、怖かった。
台風がどのような被害をもたらすかを予測するのは難しいことなので、時には風雨がないのに休みになることもある。そんな時は意外と多くの台湾人が買い物に出かけて、デパートは人でいっぱいになる。ちょっと変な光景だ。以前はテレビ局が台風休みなのに天気が良い日に街頭インタビューをして、インタビューを受けた人が「台風の日はラフティングに限る」と答えて、台湾中が騒然となり、しばらく流行語になったこともある。
今日は台風の日だけど、有名ゲームクリエイターの小島秀夫さんが台湾を訪れているらしい。彼が嘉義市の名産である福義軒のエッグロールを買うとは思わなかった。
- 本来なら - 原本的話、按理說
- 〜はずだった - 本來應該要〜
- 〜のせいで - 因為〜的緣故
- 水の泡になる - 化為泡影、白費
- 〜にとって - 對〜來說
- 〜ことがある - 有時會〜
- 〜ものだ - 表示回憶或感慨
- 〜に基づいて - 基於〜
- 〜上で - 在〜之上
- 〜ことになる - 結果變成〜
- 〜わけではない - 並不是說〜
- 〜際 - 當〜的時候
- 〜かどうか - 是否〜
- 〜ことで - 通過〜(事情)
- 〜に従って - 按照〜、遵從〜
- 〜とみなす - 視為〜、認為是〜
- 〜に限る - 最好是〜、莫過於〜
- 襲来(しゅうらい)- 襲來
- 勤務(きんむ)- 工作、勤務
- 授業(じゅぎょう)- 上課
- 基準(きじゅん)- 基準
- 判断(はんだん)- 判斷
- 根拠(こんきょ)- 根據
- 企業(きぎょう)- 企業
- 効力(こうりょく)- 效力
- 従業員(じゅうぎょういん)- 從業員
- 出勤(しゅっきん)- 出勤
- 給料(きゅうりょう)- 薪水
- 計算(けいさん)- 計算
- 雇用主(こようぬし)- 雇主
- 支払う(しはらう)- 支付
- 推奨(すいしょう)- 推薦
- 処分(しょぶん)- 處分
- 無断欠勤(むだんけっきん)- 無故缺勤
- 皆勤手当(かいきんてあて)- 全勤獎金
- 振替出勤(ふりかえしゅっきん)- 補班
- ラフティング(ラフティング)- 泛舟
- 維持(いじ)- 維持
- 合意(ごうい)- 合意
- 望ましい(のぞましい)- 理想的
- 大多数(だいたすう)- 大多數
- 差し引く(さしひく)- 扣除
- ストック(ストック)- 庫存
- 寝だめ(ねだめ)- 補眠
- デリバリー(デリバリー)- 外送
- 屋根(やね)- 屋頂
- 雨漏り(あまもり)- 漏雨
- 詰まる(つまる)- 堵塞
- 溜まる(たまる)- 積存
原文:
本來今天有日語檢定的,但是因為颱風假泡湯了!「颱風假」在台灣,對於人民和政府都是個大事。記得小時候颱風快到前都在電視機前看新聞,看哪邊的市政府已經公告放假了,我記得以前很多時候還沒放颱風假,前一天雨就很大了,都會覺得蠻著急的,畢竟去上課會很麻煩,雖然我讀的學校都在我家附近。
當颱風來襲時,在台灣要不要上班上課是由地方政府正式宣布「停止上班及上課」,這在台灣人們俗稱「颱風假」。地方政府根據中央氣象署的預測,衡量風力、雨量是否達到一定標準後發布的「命令」。此命令的「法源」來自於《天然災害停止上班及上課作業辦法》,一旦政府宣布,企業和學校就必須遵守,具有法律效力。以前會有「停止上課但不停止上班」的狀況,會造成很多家長的麻煩,而且放著小孩在家怎樣都不好吧,所以現在這種只停課的狀況很少了。
那一旦發布了,台灣員工還要去上班嗎?薪水怎麼算?
根據《天然災害發生事業單位勞工出勤管理及工資給付要點》第六條 ,雇主可以不給付颱風假當天不上班員工的薪水,但勞動部建議不要扣薪。簡單來說:不上班可以不給薪(但建議給),有出勤必須給薪,雇主不得因此對員工做出不利處分,像是記曠職、扣全勤獎金、強迫請假或要求補班等。
原則上,如果不是那些為了維持社會基本運作的特定行業(例如醫院、警察、消防員、電力公司、大眾運輸等等),當政府宣布停止上班時,雇主是不能要求上班的。如果真的需要出勤,也必須在確保安全的前提下,最好經過勞資雙方協議同意才行。
對大多數人來說,颱風假這天是被視為有薪假的,也就是說,不用補班,也不會扣薪。就我所知,一些良心的中小企業是不會特別扣除颱風假薪水的。政府的考量是,颱風屬於不可抗力因素,不是員工自己的問題,所以薪水還是照給,這也算是政府和雇主對員工的一種保障。
我這次的日語檢定因為我報考的地區是高雄,就這樣無奈地因為颱風假延期了(大概是跳過這期直接12月才能考吧)。對大多數台灣人來說,颱風假是個難得的「意外假」(雖然今天本來就是周日),大部分的人前一天會趕快去超市買儲備食品,我昨天也去了全聯,人好多!颱風天大部分的人會在家補眠、看電視、叫外賣,不過現在人也越來越少叫外送了,因為颱風天叫人外送食物也很危險。
這段時間大家也還是會看新聞密切關注颱風動態,做好防颱準備,檢查門窗是否牢固。台灣老房子很多,有時候屋頂頂樓會有漏水問題,或頂樓的排水被颱風吹來樹葉堵住,造成積水,我家發生了幾次,好可怕。
由於預測颱風會造成怎樣災情是很困難的事,有時候也會有沒有風雨卻放假的事,這種時候蠻多台灣人會出去逛街的,百貨公司會很多人,也是蠻怪的。以前甚至有新聞台在颱風假天氣好的時候出去訪問路人,而被訪問者回答了「颱風天就是要泛舟」,在台灣引起一陣嘩然,流行了一陣子。
雖說今天是颱風天,但知名遊戲製作人小島秀夫好像在台灣玩的樣子,沒想到他也會買嘉義市的名產福義軒蛋捲。
