月夜の晩に、ボタンが一つ 在月夜的晚上裡,有一顆的鈕扣, 波打際に、落ちてゐた。 落在浪濤拍打的邊緣。 それを拾つて、役立てようと 把那玩意兒拾起,好像它有什麼用, 僕は思つたわけでもないが 我可沒有想著這樣的事呀。 なぜだかそれを捨てるに忍びず 但不知為何,我就是丟不下它。 僕はそれを、袂(たもと)に入れた。 我把那玩意兒,放入袖套裡。 月夜の晩に、ボタンが一つ 在月夜的晚上裡,有一顆的鈕扣, 波打際に、落ちてゐた。 落在浪濤拍打的邊緣。 それを拾つて、役立てようと 把那玩意兒拾起,好像它有什麼用, 僕は思つたわけでもないが 我可沒有想著這樣的事呀。 月に向つてそれは抛(はふ)れず 但無法將它往月拋去; 浪に向つてそれは抛れず 但無法將它往浪拋去。 僕はそれを、袂に入れた。 我把那玩意兒,放進袖口裡。 月夜の晩に、拾つたボタンは 月夜的晚上拾起的鈕扣, 指先に沁(し)み、心に沁みた。 在指尖滲入清涼、在心中滲入清涼。 月夜の晩に、拾つたボタンは 月夜的晚上拾起的鈕扣, どうしてそれが、捨てられようか? 怎麼辦呢?難不成它是可以捨棄的嗎?
月夜の浜辺(月夜的沙灘) 此詩以「ボタン」為象徵。 單一物體的重複讓詩成為「小宇宙的中心」。 ——音樂性: 句法短促、句尾反覆,形成圓環狀節奏。 「波打際に、落ちてゐた」→「在波浪拍打的時候落下來」保留節奏的上揚再回落。 ——精神層: 中也將「無意義之物」提升為存在的殘餘。 鈕扣之所以「捨てられようか」,是因為它成為記憶的具象。

























